Jewelry　Therapy

私が大好き&リスペクトしている
ワクワク系マーケティングの
小阪裕司さんのメールレターに
こんな素敵な文章があったので、

ここでシェアさせてくださいね。



小阪裕司公式メールレター
「開花の道」を生きる僕とあなたへの手紙
2007.9.13 Vol.39　より





「ＨＥＲＯ」


　「ＨＥＲＯ」という映画が公開された。

　キムタクが主演して人気だった
　テレビドラマの映画版だ。

　公開に先立ち、雑誌や新聞に
　インタビューが数多く掲載された。

　そのなかでこんな問いがあった。


　「今の時代に必要なＨＥＲＯとは？」


　キムタクは迷わずこう答えた。

　「職種を問わず、男女も問わず、年齢問わず、
　　その人が持っているものを全力で出せる人」


　「ハヤブサ」というレスラーがいる。

　格闘技ファンならご存知だろう。
　華麗な空中技で多くのファンを魅了した。

　そんな彼があるとき、
　試合中の事故で全身不随となった。

　回復は見込めない重度の状態。
　本人もベッドの上で一度は絶望した。

　しかし彼は結局あきらめることを選択せず、
　壮絶なリハビリに挑んだ。

　いま、彼は車椅子生活まで回復し、
　少しの間なら立ち上がれるまでになった。


　今年、ある舞台で、私の目の前で
　車椅子から立ち上がるハヤブサを見た。

　なぜだか涙があふれてきた。

　じーんときて、ほろっとなったのではない。
　まさに突然あふれ、嗚咽するほどだった。

　舞台の筋のなかでは、
　立ち上がることで感動する場面ではない。

　彼のことを知っていたからこそ
　あふれてきた涙なのだろう。

　一緒に観に行った友人たちも
　彼を知る人の目には涙があふれていた。

　しかしこれは何の涙なのだろう。

　彼への同情ではもちろんないし、
　感動というのとも少し違っており、

　そのとき私はわからなかった。


　しかしかのキムタクの言葉にふと気づいた。


　あれは、持てる全力を出し切る人間の
　その“力”に触れた畏敬の涙、

　そして、目の前で触れたからこそはじけた、

　自分のなかにもあるその“力”への
　気づきの涙だったのだ。



　持てる力の全力を出せる人が
　この時代に必要なＨＥＲＯだというのなら、

　誰もがまたＨＥＲＯにもなれ、
　誰もがまた必要とされるだろう。

　要は一人ひとりがそのことに気づき、
　何かのきっかけでその道を行くことだ。


　舞台のあと、
　ハヤブサにお礼を言うことができた。

　そのとき、車椅子から見上げた彼の
　涼やかなまなざしが告げていた。


　全力を出し切ることは
　決して悲壮な苦行ではなく、

　人生のまだ見ぬ“お楽しみ”を追う
　ワクワクする冒険なのである。

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持てる力の全力を出せる人が
　この時代に必要なＨＥＲＯだというのなら、

　誰もがまたＨＥＲＯにもなれ、
　誰もがまた必要とされるだろう。

　要は一人ひとりがそのことに気づき、
　何かのきっかけでその道を行くことだ。




さて、私は何のきっかけで、その「道」を開こうかな。。。




そして、

あなたは、どうやってその「道」を開きますか?